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SD文庫:りっぱな部員になる方法。 1) 紙ヒコーキと四次元黒板/午前三時五分

りっぱ1
1.プロローグ
2.一日目
3.二日目
4.三日目
5.四日目
6.第二幕 一日目
7.第二幕 二日目

answer.――― 63 点

白地の背景に、一人の女の子を飾る表紙の訴求力はレーベルの壁を乗り越える。携帯で検索してみて、ボチボチの評判だったので気まぐれで購入してみたのが本作、第6回スーパーダッシュ新人賞の最終選考作品「りっぱな部員になる方法。」。その物語は、ミステリー研究部が学園の七不思議の謎を解いていく、というライトノベルが日夜究め続けているテーマを軸にしたもの。この手の作品はストーリーそのものよりも、そこに出てくるキャラクターたちの出来で評価の是非が決まるものだが、午前三時五分、と阿漕なペンネームをつけた作者は、その辺を如才なく押さえている。部員総勢6名のうち半数を占めるのは、幽霊?(部員)、シスター、巫女とコスプレな肩書を持つ女性部員たち。しかし、本作にて一際異彩を放っているのはそんな女性キャラクターたちではなく、ましてデジャヴュ使いの主人公でもなく、ミステリー研究部の部長・玉露園幸美だ。時にシスターに顔を張られたり、時に酔いに任せて中国語を喋り出したり、時に暗殺の恐怖に打ち震え、時に唯一無二の親友に盛大に裏切られ、壊れ、全校生徒にキモがられ、……と作者の玩具と化したその様は、まさに主役を食う札付きのピエロといった感じで、いちいちその登場が待ち遠しかった。いっそ主役にすれば?と思うのが金を出した読者の正直な感想だったが、次巻(……買っちゃたんですわ)で展開される、主人公と巫女、童貞と処女による純潔の「お友達」恋愛展開で納得。あくまで続刊を前提にした物語、キャラ薄いアンダードッグな主人公が部長を超える<りっぱな部員>になるための布石だったようだ。あまりに十人前なストーリーが邪魔をしているが、最終選考作品らしい可能性に満ちた一作。あとがきが微妙に凝ってるのも○。

SD文庫:りっぱな部員になる方法。1) 紙ヒコーキと四次元黒板/午前三時五分  (2007)

category: か行の作家

tag: OPEN 60点 午前三時五分

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