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第12回電撃小説大賞 銀賞:火目の巫女/杉井光

ブギーポップ
1.火中
2.火乗苑
3.火護の鐘
4.火摺り巡り
5.火渡の紅弓
6.火目の巫女
7.火刑

answer.――― 60 点

化生を討つ弓・火渡を授かるただ一人の火目=姫。伊月、佳乃、常和の三人の娘はそれぞれの事情を抱え、火目となるべく、宮中の火乗苑へと集められた。各所のレビューに飛んでみても、軒並み「鬱展開」と書いてある本作。実際に読んでみても、終盤に差し掛かる頃には確かに残りの頁数を逆算しながら、……これ、どう話を落とすんだ?となった。と言うのも、ぶっちゃけ、この書き方ならハッピーエンドを期待するからだ。終盤になってどう転んでもバッドエンドが確定(読者の中で)してしまっても、よもやよもや、まさかの逆転、作家の腕の見せ所!を待つ期待で頁をめくる―――が、結局は想像通りの着地点で、やっぱりU2、と。作中で提示される謎や登場人物が抱く疑問が機能していないから、逆転ハッピーエンド、作者の腕に期待してしまうワケですね。文体はやや簡素で平坦ながら、和な単語を散りばめ、日本の平安期を思わせる古風な舞台を演出。あとがきにも書いているように、作品の軸でもある《弓》についての知識がしっかり詰められている。楽しめるかは置いておいて、メインヒロイン・伊月の他の火目候補の才能への剥き出しの嫉妬は、「ここ、その辺のライトノベルとはちょっと違うだろ?オチャヤルヨ( ^^) _旦」と作者がアピールしているように思えて、ハニカミニダ。バッドエンドと書いたが、前を向く形で終えるので読後に不快感は残らないのは良い。

第12回電撃小説大賞 銀賞:火目の巫女/杉井光

category: さ行の作家

tag: 電撃小説大賞銀賞 OPEN 60点 杉井光

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