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第3回本屋大賞 4位:容疑者Xの献身/東野圭吾

容疑者Xの献身
(あらすじ)
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。

answer.――― 85 点

何度となく直木賞にノミネートされながら逃し続けた東野圭吾、待望の直木賞受賞作。無名/新人作家を奨励するために創設された直木三十五賞は今や中堅→BIGネームのための賞へと最終形態(形骸)化しつつあるが、その意味でも、東野圭吾の受賞はまさに相応しいと思う。人気『探偵ガリレオ』シリーズ初の長編ということもあり、簡素な文体から長編<らしい>敷き詰めた文体にシフトチェンジしているが、そこは東野圭吾。読みやすさは変わらない。また、東野圭吾は時とともに作風を変えることでも知られるが、それは『探偵ガリレオ』シリーズと云えども例外ではない。シリーズ当初は著者の理系の知識を生かした珍しいスタイルの推理小説だったが、本作では定石通りの論理的推理を基にした推理小説となっている。本作をより楽しむにはやはり、シリーズの始まりである『探偵ガリレオ』を読んだほうが良いだろう。主人公である湯川学がどんな人物なのかを知った上で、その湯川学から真摯なまでのリスペクトを払われる本作の犯人「石神哲哉」と対峙したい。推理そのものよりも、石神先生の<決意>とその意志の揺れ動きを楽しむ作品。非常に楽しめました。

第3回本屋大賞 4位:容疑者Xの献身/東野圭吾

category: は行の作家

tag: OPEN 80点 東野圭吾

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