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新潮文庫:六番目の小夜子/恩田陸

六番目
1.春の章
2.夏の章
3.秋の章
4.冬の章
5.再び、春

answer.――― 85 点

恩田陸のデビュー作。未だ根強い人気を誇る、ジュブナイル小説の金字塔。著者いわく、ただ純粋に面白いモノを書きたかった―――という初期衝動によって書き始められただけあって、ミステリーとファンタジーのバランスが悪い場面も散見出来るが、細かいことに目を瞑れば面白いまま本を閉じられる。恩田陸はいわゆる「完成度」を求めてはいけない典型的な作家だが、10代が集う雰囲気を出せる点においては群を抜いて上手い。そして本作はすべての恩田陸作品のなかで、もっともその<雰囲気>を出せているのが素晴らしい。七不思議を混ぜ合わせた全校生徒参加の劇中劇など、ただ純粋に面白いモノを書きたかった―――とホラ吹くだけあって、大味ながらも類を見ないカタルシスを提供してくれる。読む年齢が早ければ早いほど、有り体に言えば読んだときの年齢に反比例して、思い出の一作になる確率が高まる。期待して読むと、上述したようにミステリーとファンタジーのバランスの悪さが鼻についてしまうかもしれない。そういう意味では是非とも、大人になる前に読んで頂きたい。余談だが、本作は増刷に伴い、大幅に改訂している。頁数が見た目で分かるくらい増えているのが笑える。

新潮文庫:六番目の小夜子/恩田陸  (2001)

category: あ行の作家

tag: OPEN 80点 恩田陸

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