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第16回電撃小説大賞 大賞:幕末魔法士 -Mage Revolution-/田名部宗司

幕末
1.刻印の夜
2.赤眼の志士
3.攘夷の凶刃
4.幕末夢幻
5.夢うつつ

answer.――― 62 点

時は幕末、と紋切り型のその出だしだけで、さて、これはアタリかハズレか?と構えてしまうのは司馬遼太郎以来の功罪なんだろう。幕末とくれば、Mage(メイジ)―――開国と攘夷に揺れるその時、魔法が石炭、石油以上に求められる時代。大阪適塾に学ぶ若き蘭学者にして魔法士の久世伊織は、塾長の命を受け、一冊の魔道書を翻訳するために出雲国松前藩に赴く。実際の幕末期を下敷きにした世界に、魔法というファンタジーを溶け込ませた、Oneアイディア・ファンタジーの本作。坂本龍馬に当たる登場人物をパートナーに物語は進むのだが、前半、この坂本龍馬役が予想外に良かった。というのも、別に著者の力量云々とは別に、坂本龍馬―――という予備知識の元に読めるために、それらしい行動を取られると条件反射的に良く映ってしまう。この辺は作者も上手いことその恩恵を生かしているな、と思っていると、やはり幕末とファンタジー(魔法)の相性の悪さか。魔法が前面に出てくると、格好良い「侍」が誰もいなくなってしまった。こうなると、幕末と耳にして心揺さぶられる日本人は白けてしまうだろう。歴史を含めた世界観をきっちり描きたいためか、説明が多いのもマイナス。アタリかハズレか?との答えで言えば、ハズレの幕末モノだろう。ただ、キャラクターたちの台詞回しがこなれているので、著者には次回作に期待。

第16回電撃小説大賞 大賞:幕末魔法士 -Mage Revolution-/田名部宗司

category: た行の作家

tag: 電撃小説大賞大賞 OPEN 60点 田名部宗司

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# |  | 2011/02/28 02:05 | edit

Re:

わざわざの返信、有難うございます!レヴューの更新、楽しみにしてます!こちらこそ宜しくお願い致します!

Medeski #- | URL | 2011/02/28 03:23 | edit
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幕末魔法士-Mage Revolution-

あらすじ 時は幕末──。 大阪適塾に学ぶ若き蘭学者にして魔法士の久瀬伊織は、 塾長の命で一冊の魔導書を翻訳するため出雲国松江藩に赴く。 そこで手渡されたのは、亡き父失脚の原因となった、 古の...

黙々読書 | 2011/02/22 01:11
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