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第1回電撃小説大賞 銀賞:冒険商人アムラフィ 海神ドラムの秘宝/中里融司

冒険商人
1.追跡、爆発、大誤算!
2.暁の出帆、白昼の挫折
3.オアンネスの少年
4.扉を開け、愛と涙と信頼と
5.ティールよ永遠に
6.決戦ルビアーク
7.花と咲け、冒険商人
etc...

answer.――― 60 点

今は亡き中里融司の公的な出自は漫画原作者とのことだが、そこから小説家転向を飾ったのがこの第1回電撃ゲーム小説大賞(旧題)での銀賞受賞。著者の漫画原作者という出自を知らず、読書中、終始つきまとっていた雑感が「何か漫画みたいだな……」だった。海、宝、戦争、魚人、冒険などの共通項もあり、本作はどこか漫画「ワンピース」を想起させる。ただ、それを想起させる最大の理由は、目まぐるしく動く場面とその展開―――喜怒哀楽、キャラクターの切り替え早い感情表現から。スケールの大きいストーリーは概してもたつくものだが、そこは漫画原作での経験、必要不可欠な感情のみを採用しているのが良い。これは面白い!と言うつもりは全くないが、一概に「旧い」と切り捨てるには惜しい、裏技のようなテクニックを感じる。1994年出版ということもあり、この騒ぎを奇貨として、万夫不当……など昨今のライトノベルでは見慣れない単語も目に出来る。最近は台詞に力を入れている作品は多いが、こういう地の文の強さが欠ける気がするのよね。今の作品のほうがエンターテイメントの面で優れていると思うが、作家としての基礎力は確実に落ちていると思う。漫画的ファンタジー小説、何かを学ぶつもりで読むのも一興かも。

第1回電撃小説大賞 銀賞:冒険商人アムラフィ 海神ドラムの秘宝/中里融司

category: な行の作家

tag: 電撃小説大賞銀賞 OPEN 60点 中里融司

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