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第9回電撃小説大賞 選考委員奨励賞:シルフィ・ナイト/神野淳一

シルフィナイト
(あらすじ)
「帝国」の夜間爆撃機を迎え撃つため、夜間戦闘機隊への転向を命じられたジーン少尉は、新兵の少女ライム軍曹とペアを組むことになった。妖精族の生き残りであるライムは夜目が利き、夜間戦闘に於いてその才能を開花させてゆく。ジーンはライムと過ごす時間の中で、戦友を喪った心の傷を癒し、ライムもまたジーンの包容力にやすらぎを見いだしてゆく。だが帝国の侵攻作戦は次第に激しさを増してゆき……。

answer.――― 56 点

私のレヴューにおいて、ライトノベル黎明期の作品に<旧時代的>とバッサリ!なレッテルを貼りつけることが間々あるが、第9回といよいよ現在に通じるライトノベルへと変貌を遂げ始めた過渡期に出版された本作は、にもかかわらずの、完璧なまでの<旧時代的>作品。ストーリーの概要としては、バトル・オブ・ブリテン……史実を下敷きに、そこに妖精やらのファンタジー要素を放り込み、戦争という極限下でのラヴストーリーを展開するものだが、それを綴る文章はガッツリ説明系で、次の頁へと進みたい読者の意欲を削いでくれる。いつもはあらぬコメントを出す選考委員・深沢美潮の「読者は、辛抱してくれないものです」という割と言わず的を射たコメントが象徴的だ。ただ、同時に力作とも評せられているように、空戦と終盤の大団円は違和感なくまとまっている印象。作品それ自体の出来はともかくとして、自分の書きたいものを書ける才能は買える。という訳なのかは定かではないが、著者は現在、ガンダム関連の書籍を手掛けている模様。説明も好まれる<原作>付き作家とは適材適所、仕事を紹介した編集者に拍手を送りたい。

第9回電撃小説大賞 選考委員奨励賞:シルフィ・ナイト/神野淳一

category: さ行の作家

tag: 電撃小説大賞選考委員奨励賞 OPEN 50点 神野淳一

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