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第2回本屋大賞 6位:対岸の彼女/角田光代

対岸の彼女
(あらすじ)
専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。

answer.――― 72 点

個人的に著者の角田光代というと、コンスタントに作品を出し、コンスタントに賞を受賞していくイメージがあるが、本作もまた、そのイメージに違わず、ビッグネームへのStairway to heaven―――直木三十五賞を受賞した。三十代の女性同士の友情が主題の本作。主人公は小夜子と葵の二人。作風としてカットバックの形式を採り、小夜子視点は現在を担い、葵視点は葵自身の過去を担当している。肝心の中身は正味なところ、エンターテイメントの面に関して不満が残る。女性同士の友情を主題においた著者は、その女性の友情を演出、証明するために<イジメ>を核に置いた。本作はそのことからも終始お梅雨な湿っぽい雰囲気で、ラストでこそ雲間から光が差すものの、何らカタルシスらしいカタルシスが用意されていない困った作品だ。ただ、所々で評判が良いのは何故か?というと、これは如何に共感出来るかにかかっていると思う。いわゆる女性の<群れたがる>性質を描いている本作は、女性なら自身の実体験からの追体験、男性なら知的好奇心からの追体験によって面白みを得る。実体験と好奇心、この部分が欠けていると、本作はストーリーそれ自体は派手さもない地味な話ので、退屈にさえ感じるだろう。読み方としてはある意味で、文学作品として捉えたほうが良いかもしれない。とりあえず、♂をしゃぶるとか、それくらいのスパイシーな性描写はあって欲しかったな、と。

第2回本屋大賞 6位:対岸の彼女/角田光代

category: か行の作家

tag: OPEN 70点 角田光代 本屋大賞

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