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第16回ファンタジア大賞 佳作:ご愁傷さま二ノ宮くん/鈴木大輔

ご愁傷さま二ノ宮くん
1.一大事だよ二ノ宮くん
2.サンドバッグな二ノ宮くん
3.それはまずいよ二ノ宮くん
4.男を見せよう二ノ宮くん
5.ご愁傷さま二ノ宮くん

answer.――― 58 点

心臓がロデオ。そんなコテハン的フレーズを著者が抜くとき、美少女とのムフフな状況―――そして、主人公の本能と自制心がせめぎ合う。ある日突然、サキュバスな病を持つ男性恐怖症の美少女と同棲することになった思春期真っ盛りの主人公のご愁傷さまラブ・コメディ。あらすじを読めばそれで王道と分かる内容を持つ本作は、結論から言って、著者の力量不足が目立つ。王道に則する作品はその展開が王道であればあるほど、必ずそれに比例して、ある『力』が求められる。―――筆力。つまらないものさえ面白くする表現、会話の妙。著者には残念ながらソレが足りていない。この辺は、必然的に心内描写が多くなるヒロインとの一対一の状況に顕著だ。主要登場人物も実は地球のパワーバランスを担っていたり、世界経済を動かしたり……のトリックスター的設定を与えられているものの、終盤になってようやくデデン!ドドン!!とその大風呂敷を広げてみせられたところで、時すでに遅し……な印象。本作はラブコメと謳うには設定的にも、筆力的にも「まとも」過ぎるのだ。コメディにバランス感覚は要らない、それをまざまざと確認させてくれる作品。ただ、肯定的に取り上げたい部分もある。それがカラー挿し絵にも採用されている体育のプール場面。有象無象のクラスメイトたちを絡めた、多対一は著者の筆が明らかにノッているのが分かる。これを全編、素で出来ればね。

第16回ファンタジア大賞 佳作:ご愁傷さま二ノ宮くん/鈴木大輔

category: さ行の作家

tag: ファンタジア大賞佳作 OPEN 50点 鈴木大輔

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