ナマクラ!Reviews

04/1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31./06

第8回本屋大賞 3位:ペンギン・ハイウェイ/森見登美彦

ペンギンハイウェイ
1.海辺のカフェ
2.観測ステーション
3.森の奥
4.ペンギン・ハイウェイ

answer.――― 71 点

作家という生き物は本来的に傲慢であり、ある程度のセールスを伴うキャリアを積むと、―――己は何でも書ける!と万能ぶる。昨今、高校生が「おともだちパンチ」を始めとするその型に憧れて門を叩いているという新興文学・森見文学。その開祖である森見登美彦は京大出身を全面にアピールすべく奈良県出身であることをひた隠し、「京都」を総ての作品の舞台に採用していることはつと有名だが、本作では、―――己は何でも書ける!とばかりに自慢の京都ブランドを手放して児童文学へと進出、そして、あえなく失敗した。……馬鹿である。本人からすると<泣いて馬謖を斬る>といったところなのだろうが、<泣いてうっかり姜維を斬った>のが現実的結果だ。失敗の起因は表現力の抑制、自己分析の失敗の二つにある。京都以外の舞台を扱ったのは、さして問題では無い……が、京都で森見登美彦の十八番「ええじゃないか」するのは洒落てるが、例えば石川県あたりで「ええじゃないか」したら単なるカッペが騒いでるだけに思えてしまう可能性があるのは否めない。そういう意味で、京都が舞台というのはやはりブランドだ。話が逸れたが、本作は主人公を小学生にした児童文学の体。だが、視点を小学生としたことで表現力を抑制したのは大失敗だった。本作によって見事に森見登美彦の鍍金が剥げた……そう、鍍金である。森見登美彦、実のところ、彼は「面白くない」のである。彼は文章や台詞回しで面白くしているだけで、ストーリーそれ自体はどの作品も決して面白くない。鍍金とは文章力であり、彼が泣いてうっかり斬ったのは馬謖(=京都&大学生)ではなく、姜維(=文章力)だったのだ。二つ目に挙げた自己分析の失敗とは、この、自分(の作品)が根本的に「面白い」と勘違いしているところだ。つまらないと気づいていれば、虎の子である文章力を手放すなんて愚行は絶対に出来ない。本作では、「おっぱい」が連呼される。その単語が出てくる度、それで読者に「凄い」面白いと思わせられると思っている森見登美彦に、ずっと失笑していました。作家として二流の証左とも云える一作。原点に戻れ、お前は所詮、「ええじゃないか」しか出来ねえ作家だ。

第8回本屋大賞 3位:ペンギン・ハイウェイ/森見登美彦

category: ま行の作家

tag: OPEN 70点 森見登美彦 本屋大賞

[edit]

page top

« MF文庫:緋弾のアリア/赤松中学  |  新潮文庫:六番目の小夜子/恩田陸 »

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://medeski02.blog95.fc2.com/tb.php/507-8d1e4e45
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
page top