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第2回本屋大賞 5位:チルドレン/伊坂幸太郎

チルドレン
1.バンク
2.チルドレン
3.レトリーバー
4.チルドレンⅡ
5.イン

answer.――― 74 点

伊坂幸太郎と云えば、―――ギャング!という初期の先入観に応えた冒頭の銀行強盗劇から幕を開ける本作は、「短編集のふりをした長編小説」をコンセプトに、理屈にならない理屈で相手を困らせるのに何故か憎まれない男・陣内を全編で脇役として登場させる連作短編。作中の時間軸は、陣内が家裁調査官になる前/なった後の二つがあり、「バンク」「レトリーバー」「イン」ではなる前のストーリー、「チルドレン」「チルドレンII」ではなった後のストーリーが描かれている。表題作を時間軸に跨いでの一作品の流れを楽しむ体だ。ハイライトは表題でもある四章「チルドレンII」だろう。作品全体で訴えている性善説をバッチリと決めてくれる。もっとも、ハートフルな作品ではあると思うが、手持無沙汰を埋める程度の面白味で、読んで心動くような感動は得られない。個人的には、家裁調査官という耳慣れない職業の存在を知ったのが本作の収穫だった。法律用語では、14歳、15歳の少年を年少少年、16歳、17歳の少年を中間少年、18歳、19歳の少年を年長少年と呼ぶらしい。一番面白そうな登場人物は盲目の少年の恋人だったな。全編で盲導犬にさえ嫉妬する彼女が視点人物だったら、もっと違った印象になったかもしれない。

第2回本屋大賞 5位:チルドレン/伊坂幸太郎

category: あ行の作家

tag: OPEN 70点 伊坂幸太郎

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