ナマクラ!Reviews

05/1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30./07

第18回電撃小説大賞 銀賞:勇者には勝てない/来田志郎

勇者には勝てない
1.転校生には勝てない
2.泣かれると勝てない
3.妹に勝てない
4.仲間Aにまで負けられない
5.勇者には勝てない

answer.――― 70 点

異世界で勇者に敗れた魔王に次ぐ実力の持ち主たち―――彼らは三魔将と呼ばれ、かつては人間たちを恐怖のどん底に突き落としていたが、今や三人は現代日本に人間として生まれ変わり、平凡な高校生としてノンキな生活を送っていた。しかしそんな平和な学園生活に乗り込んできたのは仇敵・勇者だった!現代で元魔王軍の三魔将が謝り倒す、学園ファンタジー!……そんなあらすじに立ち塞がるのは、<二番煎じ>のレッテル。前回の電撃大賞で同じく銀賞を受賞した『はたらく魔王さま!』が好評を得て順調に刊行されているなか、選んだ選考委員からも総じて指摘されている通り、<二番煎じ>感が何よりの本作の作品的ウィークポイント!なのだが、恥ずかしながらその比較対象作を未読のために、ストレートに評価をさせてもらえば、本作はライトノベルらしい隙間コメディが好展開。三魔将のプライドをかなぐり捨てた<生>への渇望は、過去の自分たちの悪行への反省を含め、思わずニヤけてしまった。勇者との絶望的なまでの戦力差、その癖、これまた途中で合流することになる魔王への忠誠も情けないまでに本物なのが良い。勿体無いのは、仲間Aの扱い。本作での勇者の埋没気味のキャラクターは次巻以降の演出次第でどうにでも取り返せるとして、仲間Aが早々に己の恋愛フラグを折ってしまってはいけない。この設定なら、誰しも合法的な「百合」路線を期待したくなる筈。この設定でラブコメでは無い事実、そして、今どきのライトノベルにしては珍しいくらいに媚びた場面がないので(……硬派な作家だな)と感心したが、これは単純に「萌え」が思いつかなかっただけなのかもしれない。隙間コメディならではの王道を歩む展開を支える「読ませる」構成力もある。あとは、読者が<二番煎じ>な設定をどう判断するか。突き抜けたギャグや場面が無いのも欠点かな?個人的には、十分楽しめました。

第18回電撃小説大賞 銀賞:勇者には勝てない/来田志郎

category: ら行の作家

tag: 電撃小説大賞銀賞 OPEN 70点 来田志郎

[edit]

page top

« 第18回電撃小説大賞 銀賞:ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー/三河ごーすと  |  第18回電撃小説大賞 選考委員奨励賞:ミニッツ 一分間の絶対時間/乙野四方字 »

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://medeski02.blog95.fc2.com/tb.php/577-e6cc5b57
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

勇者には勝てないの感想レビュー(ライトノベル)

電撃文庫のラノベ、『勇者には勝てない』(来田志郎先生原作、refeia先生イラスト)が発売中です。 第18回電撃小説大賞の銀賞受賞作品ということで、チェックされていた方も多いのではないかと思います。 表紙はメインヒロインの菅田さん(元勇者)と、茉那(元魔王)の...

gurimoeの内輪ネタ日記(準備中) | 2012/04/11 19:55
page top