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You can't catch me/坂本真綾 (2011)

You cant catch me
1. eternal return
2. 秘密
3. DOWN TOWN
4. 美しい人
5. キミノセイ
6. ゼロとイチ
7. みずうみ
8. stand up,girls!
9. ミライ地図
10. ムーンライト(または“きみが眠るための音楽”)
11. 手紙
12. トピア

Price Check.――― ¥ 150

先行リリースされたシングル③が70年代に活躍した伝説のバンド「シュガー・ベイブ」のカバーというところからも察せられる通り、収録曲の諸所にレトロな音遣いが目立つ本作。坂本真綾自身もそれに合わせて他作品とは一風違った歌唱を披露し、そこが新鮮で耳を引く。全体的に懐古的でポップスに寄り過ぎな感もあるが、これは坂本真綾の意向というよりは、レコード会社の方針が透けて見える。インターネットの発達により<フリー>思想が蔓延している現在、固定ファンを持っている……踏み込めば、CDという不当に高い<モノ>を買ってくれるファンを持つアーティストを如何に抱えられるかがレコード会社の喫緊の課題な訳だが、坂本真綾は声優であり、故に彼女の支持層は9割方「ヲタク」である。この熱心な購買者を取り逃がさないためには単純にアニメの主題歌とタイアップさせればいいのだが、……要は、若い今は良いが、5年後、10年後はどうなのかと。菅野よう子に見い出されて以来、10代の瑞々しい感性を歌ってきた坂本真綾。その親元を離れて挫いて折れて、前作でとうとう20代の歌を手に入れ、本作では30代で歌っても恥ずかしくない曲を獲得するのがテーマなのだろう。これは実際、女性アーティストには大事な視点で、同じく年齢を重ねていくファンにも優しい視点と云える……がしかし、試みは賛成出来るものの、肝心の曲がパンチに欠ける。スネオヘアー(⑤)、スキマスイッチ(⑥)など従来の作曲陣以外からの楽曲提供も本作のセールスポイントのひとつに挙げられるが、もっと無茶ぶりして良かったと思う。例えば前者なら「トライアングラー」ばりに叫ばせても良かった。その点、もはやお馴染みの鈴木祥子の提供曲⑧は流石の出来。溌剌した女性像を想起させる曲で、歌い手が年を重ねてもその分だけ魅力を増しそうなのが素晴らしい。前作に引き続きスポット参戦した菅野よう子提供の④はリズム面からして明らかに異質の光を放っている……自由だなぁ~、この人。固定ファンには拒否反応が出てしまうだろうが、個人的には今後の坂本真綾に期待を持てた一作。全編鈴木祥子プロデュースの作品が聴いてみたいね。

You can't catch me/坂本真綾 (2011)

category: あ-な

tag: MUSIC 250円

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