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第13回電撃小説大賞 銀賞:なつき☆フルスイング! ケツバット女、笑う夏希。/樹戸英斗

ナツキ
1.プロローグ
2.真昼に見る夢×ユメの末路
3.バレエ×バイオリン
4.ケツバット女×天使舞う空
5.エピローグ

answer.――― 63 点

選考当時よりの物議を醸しただろう「ケツバット女、笑う夏希。」のタイトル、出版に際しての改題も結局残される「ケツバット」フレーズ、そして、これでもか!とたわわに膨らませたオッパイな表紙―――手に取る前から色モノと決めつけられること必至な本作だが、驚くなかれ。その中身は「古き良き」を真正面から実践する青春Reスタート小説。肩を壊した高校球児から始まる三章仕立ての物語は夢魔というファンタジー要素こそあれ、基本的にはどれもオフザケ無しの<挫折>がストーリーのキーワードとなっている。これだけでもケツバットから想像出来なかったのに、さらに<挫折>を<挫折>としてちゃんと描けているのだから驚きだ。こうなると、何故にケツバットを主軸にしてしまったのかが大いに疑問だが、近年のライトノベルのキャラクター重視の傾向を踏まえての作者なりの工夫なんだろう。本作の最大の欠点は温故知新、温故はあっても知新が見られないこと。話としての面白みはあるけど、ケツバットを含め設定の工夫が古い。バットが武器なんて読者にはギャグにもならないことを気づくべきだった。三五〇頁というボリュームも読者へのサービスというより、作者の都合があるように思える。「俺なら読ませられる」と自分の筆力に自信を持ち過ぎだ。しかしラストの「プールの空」を作れるなら、大衆小説書けるんじゃないかな?ライトノベルに拘らなくても、……と思わないでもない作家性有り。

第13回電撃小説大賞 銀賞:なつき☆フルスイング! ケツバット女、笑う夏希。/樹戸英斗

category: か行の作家

tag: 電撃小説大賞銀賞 OPEN 60点 樹戸英斗

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