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Apocalyptic Love/Slash featuring Myles Kennedy and The Conspirators (2012)

Apocalyptic Love
1. Apocalyptic Love
2. One Last Thrill
3. Standing in the Sun
4. You're a Lie
5. No More Heroes
6. Halo
7. We Will Roam
8. Anastasia
9. Not for Me
10. Bad Rain
11. Hard & Fast
12. Far and Away
13. Shots Fired

Price Check.――― ¥ 300

自身の名を冠したソロアルバム『Slash』はビッグネーム集められた豪華絢爛の<コンピレーション>アルバムだったが、本作はそこでの共演者の一人、Alter Bridgeのマイルズ・ケネディをヴォーカルに据えて制作された一作。音楽誌ではVelvet RevolverSlash's Snakepitなどのスラッシュの前身バンドより遡って、例のバンドを引き合いに出しているように、彼の関わった過去作品のどれよりもノスタルジーを感じさせてくれる。それだけに厳しく聴こえる人もいるかもしれないが、逆に云えば、それだけ有無を言わせない格好良いハードロックが展開。リフなど曲の骨格にノスタルジーは感じても、サウンドプロダクションはしっかり00年代仕様になっており、ブルース薫るモダン・ヘヴィネスはともすると新鮮に響く。驚くべきことにマイルズ・ケネディはギターも担当しているらしく、③での終盤も終盤の絡み合うツインギターは “Night Train”を嫌でも想起させる。要所ではスラッシュお得意のトーキング・モジュレーターを使用する等、過去の発掘を楽しんでいる節も感じる。前作で鳴りを潜めたスラッシュ印のギターだが、上記のようにノスタルジーを伴って、もはや挑発に近い形でリスナーに応えている。ハイライトは、すでにラジオでも掛けられている⑧だろう。3年も生きていればまず一度は耳にするバッハの「トッカータとフーガ二短調」のメロディをなぞるギターは、スラッシュのギタープレイヤーとしての真髄を堪能出来る一曲。巧い拙いの議論を排除する、彼の「音」が披露されている。各所で指摘される通り、世紀の名盤『Appetite for Destruction』の二番煎じかもしれないが、Velvet Revolverで時間を無駄にするくらいなら煎じ続けてくれたほうが良い。ただ、この<バンド>も結局、<バンド>に成り切れずに自然解散するだろう。スラッシュは立ち位置的にはジェフ・ベックと変わらなくなってしまい、彼と対等に並べるメンバーは本当にアクセル・ローズくらいしか思い浮かばない。多分、ジョン・メイオールのような振る舞いがこれからの彼の正しい形なんだろう。Velvet Revolverで時間を無駄にし過ぎだね。スラッシュにスーパーバンドは似合わない。

Apocalyptic Love/Slash featuring Myles Kennedy and The Conspirators (2012)

category: O-U

tag: MUSIC 500円

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