ナマクラ!Reviews

04/1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31./06

第13回電撃小説大賞 金賞:世界平和は一家団欒のあとに/橋本和也

世界平和は一家団欒のあとに
(あらすじ)
星弓家の兄弟姉妹はみんな特殊なチカラを持っている。長女は「災魔」、魔法を自在に操る。次女は「超越」、宇宙スケールで戦うスーパーウーマン。長男は「冒涜」、生命の流れを思いのままにする。三女は「創生」、生命を創りだす力を持っていた。四女は「祝福」、回復魔法の使い手。次男は「破壊」、優しいけれど怪力の正義漢。彼らは世界の危機をめぐる事件に巻き込まれ、否応なくそれを解決しなければならない<運命>にあった―――。

answer.――― 72 点

終わり良ければすべて良し!ならぬ、出だし良ければすべて良し!なんて格言があれば、ライトノベルという隙間大産業には多くの該当作が見受けられると思うが、本作もその一派に属する作品。少し違うのは中盤まで「大当たり!」感を漂わせ、読了前ながらも続編を希望したくなる点にある。事実、改善の要望こそ付けたくなるものの、読了後も続編希望!のスタンスは変わらなかった。そんな積極的評価をさせてくれるのは、家族全員が世界の危機を救うスーパーヒーローでありながら、ごく普通(?)に日常生活を送っている―――なんてデカダン極まりない設定を<破綻なく>描けている点にある。これは巧い!の一言に尽きる。ともすれば白けるギャンブルな設定/世界観には違いないのだが、見事にセンスの良いコメディに仕上げている。兄弟喧嘩で心が躍るなんてそうそうない展開だ。このまま駆け抜けるか!?と期待したところで、終盤のシリアスなストーリーがそれまでの展開を考えると重過ぎた。ヒロイン格の登場人物が予想外に役割を果たせなかったのも問題。点数で満足ラインの<75点>以上を打てなかったのも、この土壇場での展開のアヤにある。ただ、全10巻としっかりシリーズ化したように非常に面白かった。トンデモ設定についていく追っかけ的エンターテイメント溢れる一作。続編を読みたいと思わせるコメディ小説は貴重です。

第13回電撃小説大賞 金賞:世界平和は一家団欒のあとに/橋本和也

category: は行の作家

tag: 電撃小説大賞金賞 OPEN 70点 橋本和也

[edit]

page top

« 第13回電撃小説大賞 大賞:ミミズクと夜の王/紅玉いづき  |  第13回電撃小説大賞 金賞:扉の外/土橋真二郎 »

コメント

うぉっ!?めちゃくちゃ高得点じゃないですか!?

僕の大好きな作品なのでドキドキしながらここのページをクリックしたんですが、まさかこんなに高得点だとは…。ありがとうございます(違う?)。
確かにこの巻の終盤のシリアスさはちょっと重すぎましたよね…。僕もそれは思っていました。
ただそれを補って余りあるコメディとしての巧さとありそうで無かったトンデモ設定は本当に素晴らしかったです…。大好きですこの作品…。

ホントシリーズとしてとても素敵な作品でした。次回作が楽しみですよ。

tokuP #- | URL | 2011/04/21 06:10 | edit

Re: tokuP

コメント、ありがトゥゴザイマーす!

tokuP さんのコメントで改めて自分のレヴューが辛いっぽいことを認識しました。訪問者の方をあるいは無駄にいらつかせている可能性大ですね。自分も音楽サイトで「管理人さん、これ、カライYO!」と経験あります。

> 確かにこの巻の終盤のシリアスさはちょっと重すぎましたよね…。僕もそれは思っていました。
> ただそれを補って余りあるコメディとしての巧さとありそうで無かったトンデモ設定は本当に素晴らしかったです…。大好きですこの作品…。

本当、中盤まで大満足ってか、口コミであんまり話に上がらねえけどどういうこと!?と訝しみながら楽しんでいましたが、終盤で納得しましたね。期待していた方向と違ったのが残念でした。本当は満足(75点以上)を打ちたいんですけどね。楽しんでしまっただけに、やっぱり残念さも倍増し。75-1=74って結論になりました。

しかしトンデモ設定で破綻しないセンス、本当に素晴らしい作品でした。

Medeski #- | URL | 2011/04/21 17:34 | edit

高得点頂きましたー!w


この作品、「広さ」を感じさせませんよね。良い意味で。
惑星級の超人たちが勢ぞろいしているにもかかわらず。
その変な身近さがとても温かくて、少し笑ってしまいます。

あー、もう一回読もうかな。再読王子の名に懸けて。

ask #- | URL | 2011/04/21 19:49 | edit

Re: ask

いつもコメントゥアリガトゴザイマス!

> この作品、「広さ」を感じさせませんよね。良い意味で。

まさにソコですね。ライトノベルの持つその長所をこの設定で実現出来ている点を私も楽しんでいました。いやいや、出来そうで出来ないんですよね。宇宙が隣近所にある錯覚を覚えさせてくれるなんてワンダフル。

> あー、もう一回読もうかな。再読王子の名に懸けて。

良いフレーズ(ネーミング)ですね!askさんのミドルネームできっと使用させて頂きます!

Medeski #- | URL | 2011/04/21 20:02 | edit

何度もスミマセン。

>tokuP さんのコメントで改めて自分のレヴューが辛いっぽいことを認識しました。
誤解させてしまったかも知れませんが、僕としてはそこもまた楽しみで見ている点もあるのでその辺は意識されることは無いと思います。
やっぱり辛口の書評って珍しいですしw。
辛いって点も含めてMedeskiさんがよく読みこんで素直に思ったことだと思いますし、今までそれを読んで嫌な気持ちになったことは一度も無いです。納得してしまうくらいに読み込んでいるんだなってことも感じますし。

って何だか上から目線なコメントになってしまった気がしますが、Medeskiさんの書評は辛口も含めて凄く素敵な書評なのでこれからもじゃんじゃん書いてくださいYO!ってことを言いたかったんですw。
これからも楽しみにしてます。

tokuP #- | URL | 2011/04/22 00:15 | edit

Re: tokuP

> 辛いって点も含めてMedeskiさんがよく読みこんで素直に思ったことだと思いますし、今までそれを読んで嫌な気持ちになったことは一度も無いです。納得してしまうくらいに読み込んでいるんだなってことも感じますし。

温かいコメント、有難うございます!しかし最大の難点は、あまり自覚が無いことなんですけどね。そして、点数に自分ルールがあることも最近、発覚しました。

「86」→新世界。
「67」→ウォンテッド・ポイント。
「66」→グランドライン。この点数を境に、……。
「64」→欠点(ケツテン)。

名作ワンピースを下敷きに、勝手に名付けてる厨坊的発想。他にもあるので、年末あたりに総括してみようと思います。

Medeski #- | URL | 2011/04/22 07:19 | edit
page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://medeski02.blog95.fc2.com/tb.php/67-56b6cef2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
page top