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第4回本屋大賞 6位:鴨川ホルモー/万城目学

鴨川ホルモー
1.京大青竜会
2.宵山協定
3.吉田代替りの儀
4.処女ホルモー
5.京大青竜会ブルース
6.鴨川十七条ホルモー

answer.――― 77 点

京都大学出身の作家となると、セールス的には貴志祐介が当代その筆頭となるのだろうが、平野啓一郎、森見登美彦、そして、万城目学―――この3人が三大ギタリストならぬ三大“京大”作家に数えられるような気がする。というのも、三人は年代が近く、一人は文章力とともに《京大在学中》を全面にアピールされてのデビューだし、残りの二人は京都、京大生を設定に物語を編んだからだ。(謎の)第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した本作は、その京都、京大生を設定に物語を編んだ、第3の“京大生” こと万城目学のデビュー作。物語の概要は、新歓コンパで一目惚れした女性に近づきたい一心でそのまま謎のサークルに加入した主人公が、「ホルモー」と呼ばれる鬼や式神を使った競技に巻き込まれる、というもの。先に『鹿男あをによし』を読んだ身として拍子抜けたのが、冒頭からしばし続く可もなく不可でもない主人公の語り。それこそ比較対象に挙げられる森見登美彦が採用する奢り高きノミの心臓を持つ京大生なのだが、時折り片鱗を見せつつも、どうもハジけ具合が物足りない。しかし、(……こりゃダメだ)と蔑めば、途端に始まるお約束の失恋劇。5章「京大青竜会ブルース」、その第一文「惨めだった。」から始まる怒涛のヘタレ語りは、第3の“京大生”と呼ぶに相応しい著者、圧巻の語彙、たたみ掛けるグッド・チョイス!高村いわく、の五連段は筆力に自信が無ければ出来ない芸当だ。序盤は肝心の「ホルモー」に興味が持てず、設定の消化不良に終わるかと思われたが、失恋による内部ゲバルトを用いて、しっかりと関心を惹いてくれた。そんな挽回劇は見事だったにしても、処女作だけあって隙のある作品でした。

第4回本屋大賞 6位:鴨川ホルモー/万城目学

category: ま行の作家

tag: OPEN 70点 万城目学

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