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第23回メフィスト賞 受賞作:クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言使い/西尾維新

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い
(あらすじ)
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、5人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする!工学の天才美少女「青色サヴァン」こと玖渚友(♀)とその冴えない友人「戯言遣い」」こと、いーちゃん(♂)は、「天才」の凶行を“証明終了”できるのか?新青春エンタの傑作、ここに誕生!西尾氏、イチ押し。―――(清涼院流水)!


answer.――― 75 点

谷川流のルサンチマン垂れ流してるから着地出来ないんだよ!なる指摘に、―――ご、ご尤も!とゴメス・チェンバリン並みに反省し、改稿しました。内容は実質変わっていませんので、コメント欄に添付した第一稿と比較してお楽しみあれ。
<萌え>とは何か?本作が出版された2002年において、その答えは現在に至る「萌え」の発生源であろうヴィジュアルノベル(18禁)の制作者たちでさえ捉え切れておらず、過去の成功作(ex.Leaf、Keyレーベルの作品群)を基に倣い、また倣い、<萌え>サンプルを自ら増やしていった、というのが当時代を眺めていた私の感想だが、そんな中にあって一早く<萌え>なるモノの本質を捉え、ライトノベルに置き換えたのがライトノベル界の三大犯罪者が一人、この西尾維新である。 約1年の後に出版された『涼宮ハルヒの憂鬱』の著者・谷川流と違い、西尾維新は間違いなく「掴んでいた」。そう、―――「萌え」など「無い」ことを。今現在でさえ<萌え>は、書き手の泣き所だ。庇護心/庇護欲を掻き立てる、という

(ただ今、編集中)

第23回メフィスト賞 受賞作:クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言使い/西尾維新

category: メフィスト賞

tag: OPEN 70点 西尾維新 三大犯罪者

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コメント

「方法論」か
言われてみればそんな感じするな。
凄いテンプレートなんだよな。

西尾は凄い他人の作品を自己消化した様な作品かくけど、これもお前が言う所の方法論で書いてるからなのか?

悪匂 #74WU3Slc | URL | 2012/07/15 21:19 | edit

Re: 悪匂

コメンツ、有難うゴザイマース!

> 西尾は凄い他人の作品を自己消化した様な作品かくけど、これもお前が言う所の方法論で書いてるからなのか?

西尾維新と話したことがあるわけでもないし、仮に訊いてもはぐらかされるかもしれんし、そもそも自覚的では無いかも知れんが、西尾維新は一要素一要素を絞ってパクっている。概して創作家はパクり方が雑なんだ。オリジナルが設定10の要素だとして、平均的作家はせいぜい設定を4~7程度の分解で終わるところを、西尾維新はおそらく12~15に分解する。増えてるがな!とツッコンではいけない。そもそも設定は分解すると「増える」ものなんだ。

―――おっと、あまりに天才的発言過ぎて、ついてこれないかな?まあ、西尾維新が自覚的かどうかは定かじゃないが、そういうことが出来る作家だと俺は思っている。つーか、上の発言はちょっとした奥義だ。中二病罹患者の悪匂くんだけに教えてあげたんだから、中二病の友達にちゃんと言いふらしなよ!!

Medeski #- | URL | 2012/07/16 04:03 | edit

第一稿

―――<萌え>とは何か?本作が出版された2002年において、その答えは現在に至る<萌え>の発生源であろうヴィジュアルノベル(18禁)の制作者たちでさえ捉え切れておらず、過去の成功作(ex.Leaf、Keyレーベルの作品群)を基に倣い、また倣い、<萌え>サンプルを自ら増やしていった、というのが当時代を眺めていた私の感想だが、そんな中にあって一早く<萌え>なるものの要旨を捉え、ライトノベルに置き換えたのがライトノベル界の三大犯罪者が一人、この西尾維新である。 約1年の後に出版された『涼宮ハルヒの憂鬱』の著者・谷川流と違い、西尾維新は間違いなく「掴んでいた」。それは谷川流の「同人やアダルトゲームの存在を『涼宮ハルヒの憂鬱』を書くまで知らなかった。(Wikipedia参照)」なる戯言からも察せられるものだが、事実として、谷川流はスニーカー文庫の社運を賭けたバックアップが無ければコケていただろう。それほどに『涼宮ハルヒの憂鬱』は要素を並べただけの拙速の作品だった。―――しかし、本作は、西尾維新は違う。唯一人、己の才覚だけでその名を広めた。己の感性を消化した上で、的確に<萌え>なるものモノを本作に埋め込んだ。あかほりさとる、佐藤ケイのような感性に頼ったコロンブス的アプローチではなく、経験則から導き出したマゼラン的アプローチで<萌え>なるモノを体現せしめた。西尾維新はライトノベルに<萌え>の最終的なフォーマットを提供した作家だと私は考えている。もちろん、異論はあるだろう。私も断言するつもりは毛頭ない。ただ、西尾維新という作家は設定及びその文章でさえ「方法論」を採る稀有な―――ええいっ、着地出来ん!要するに西尾維新はこのデビュー作から中二病と萌え(なるモノ)を成立させてたよ、『月姫』でブレイクしまくってた奈須きのこに続く存在だったよ、乙一のように不器用なまでに形式に拘る作風、奈須きのこのような我流を極めた比喩、この両方を上手い具合に咀嚼してるよ、それが出来たのも「方法論」で書いてるからだよ、コイツはロールモデルをコピーし切れないことで、自分の「型」を作る異形の作家なんだよ!と。本作のストーリーラインは上記のあらすじの通り。デビュー作だけあって諸々粗いが、読み手でさえ書き手視点で読める意味で、破格のデビュー作。「ベータはVHSに勝てなかったって意味です」、例えばこの台詞でわずかに動く心をお持ちなら、読み手ではなく、書き手視点でも読めます。

第23回メフィスト賞 受賞作:クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言使い/西尾維新

Medeski #- | URL | 2013/08/11 13:28 | edit

今更感が拭えないコメントになりますが、
改稿版を読んで、うん?となり、上二件のコメントを読み、
第一稿を読んだ後に、もう一度改稿版を読んで爆笑してしまいました。
何というか一本取られたというか、とにかく恐れ入りました。

こねこね #IwZaysKE | URL | 2015/03/11 23:09 | edit

Re: こねこね

コメント、あざーす!

この記事、「萌え」から始めたいのですが、「萌え」関しての言及の許可が下りてないので法理状態で申し訳ございません。

私は学生当時、「萌え」が何なのか解からず―――というか、結論的に言ってしまえば事実上「無い」んですが(ここで「有る」という人が必ず出ると思われますが、その場合、庇護心は萌えではない!と断言してから、「有る」と唱えて持論を展開して頂きたい)―――所構わず萌え萌え言う連中、それを貶す連中、眺めてる連中に訊いて回ったのですが、一人のインテリが「萌えとは、〇〇〇〇だ」と的を射てくれて非常に納得し、その観点で「萌え」を語る周りを見渡すと、同じ「〇〇〇〇」って言葉を使っていても見事に捉えてなかったんですね。それ、健気だよ、それ、庇護芯だよ、と。んだもんで、改稿で、どうりゃ!萌えってのは「〇〇〇〇」じゃい!とレヴューに書いたは良いんですが、(……俺の論じゃねえから許可採るか)と訊いたら、NG出されましてね。〇〇〇〇を伏せたままで載せるか、てか、それじゃ意味なくね?で放置している次第です。

伏せると、無駄に長くなるので、それもまた面倒臭い上に、趣味じゃないので間延びです。

Medeski #- | URL | 2015/03/12 00:39 | edit
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