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SD文庫:All You Need Is Kill/桜坂洋

All You Need Is Kill
1.キリヤ初年兵
2.フェレウ軍曹
3.戦場の雌犬
4.キラー・ケージ

answer.――― 78 点

ライトノベラーにも何故だか馴染み深いSFの文学賞『星雲賞』候補作にもなった本作は、お蔵入りすることも多々あるものの、かのワーナー・ブラザースが映画権を獲得し、2013年より製作が開始されるなる怪情報有りマス。な<無限ループ>をテーマにした作品。舞台は「ギタイ」と呼ばれる謎の生物の襲撃を受ける地球。主人公は初陣で早々に死亡するが、気づけば出撃前日の朝に戻っているというループ展開。<無限ループ>をテーマにした作品の醍醐味は「何を変えるか」「何が変わるのか」よりも、そのループしてしまう仕組みの出来で評価が決まる印象があるが、本作は上記のようなライトノベルの枠を飛び越えた評価からも分かる通り、その仕組みが「良く」出来ている。<戦闘>を何度も繰り返せる意味でも(しかし、実際の戦闘場面はほぼ終盤のみなのが素晴らしい)、その必然性を持たせる意味でも、破綻らしい破綻は見当たらない。わずか二日間のループ、一戦場のみのループのため、選択肢の「少なさ」は否めないものの、初年兵である主人公が超級のエースへと進化していく様は読み手にとって不足のない自己投影先。ラストのループ脱出バトルはやや悲劇的ながら、戦争を題材にした「らしい」余韻と捉えられなくもない。ファック!など冒頭で安易に吐いていた主人公の一人称が成長していくのも見物だ。スーパーダッシュ文庫の隠し玉的名作。

SD文庫:All You Need Is Kill/桜坂洋 (2004)

category: さ行の作家

tag: OPEN 70点 桜坂洋

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