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角川スニーカー文庫:ムシウタ 01.夢みる蛍/岩井恭平

ムシウタ
(あらすじ)人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年。薬屋大助は通学電車で少女・詩歌と出会い、強く惹かれあう。だが詩歌は“虫憑き”を収容する国の極秘施設からの逃亡者だった。特別環境保全事務局は最高のエージェントにして最強の虫憑き“かっこう”に出動を命じ、容赦なく詩歌を追い詰めようとする!せつなく激しい想いが織りなす、夢みる者たちの聖夜の戦記。

answer.――― 65 点

本作は、多数の登場人物の視点から物語を描く群像劇。中二病罹患者ご用達の作品というのは、最強が5人いたりの「強さ」の階級ワケ、不等号を読み手が類推して楽しめることと、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第三部以降の作品代名詞「スタンド」代わりの「虫」というある種のグロテスクな隙間アイディア、異能への差別、死人続出の緊迫感……などだと思うが、如何せん、出版から十年が過ぎる現在となっては流石に「旧い」。群像劇のスタイルも、この時点ではまだまだ粗い。それでも、現在でも通じそうな仕掛けは終盤で明かされる<町一つ>を巻き込んでいる事実。よくある手法、と指摘されるかもしれないが、誰も喋らないシュールさはシーンとしては力作だと思う。著者が本作を書きながら、哀しいっ、あぁこれは哀しいストゥーリー!とナルシズムを爆発させている感じも伝わる。作品のテーマはあらすじの通り(?)、「夢」とのことです。

角川スニーカー文庫:ムシウタ 01.夢みる蛍/岩井恭平 (2003)

category: あ行の作家

tag: OPEN 60点 岩井恭平

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