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電撃文庫:電波女と青春男/入間人間

電波少女と青春男
1.宇宙人の都会
2.変態観測
3.自問・ババ抜きでジョーカーが三枚手札にあったらどうしよう編
4.失踪する思春期のパラノイア
5.地を這う少女の不思議な刹那
6.都会の宇宙人

answer.――― 69 点

貴方は作家になりたいと思ったことはあるだろうか?私の統計的に、ライトノベルを愛読する輩は一度くらいはその気があったと推測する。ちなみに、無理、と思った方も含む。無理じゃなければ「なる」からだ。さて、そんな「なりたい」=「ワナビー」はどうやって「文章」を修得するのだろうか?おそらく、多くは《愛読書を書き写す》などの模写から始まる。それを踏まえ、今回、レヴューする本作はライトノベル界の三大犯罪者・乙一の影響色濃い『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』にてライトノベル新世代の狼煙を上げた入間人間が贈るシリーズ作品第二弾。書き出しの第一文にて、「青春ポイント」なる煌めくような造語とその説明を投下してくるあたりで作家としての意気込みを感じるも、その先の頁をめくっていけばふと気づく。……本作、「下宿する」という設定の割に自棄に面白くない。原因は、文章そのものにある。「青春ポイント」以降、徐々に装飾過多に、冗長になっていき、ストーリーの展開の邪魔をする。そもそもこの話、終盤以外、イヴェントが無い。では、何を楽しめばいいのか?―――文章である。この、己の筆に対する過信を通り越したある種の盲信に、私は入間人間を視た。……この文体、ロールモデルがある。だからこそ、俺の文章を楽しめっ!銀河の果てまでっ!なる勘違いが本人のなかでまかり通るのだ。そして、肝心の本作の文章のロールモデルの相手は秋山瑞人、その代表作『イリヤの空 UFOの夏』だろう。しかしながら所詮は真似事の域を出ていない。ヒロインの言語を<壊した>のも無駄なハンデを背負った。ながらに、感心もしている。コピーをし切れてこそいないが、あの文体の「要点」をよく捉えている。新鋭の作家と見做すに相応しい才気を感じた。現在に到る作品の濫造には見苦しさも目立つが、才能に溺れる気持ちも分かる。まぁ早いところ、「怒られろ」。このままだと「代表作」の無いまま、気づいたときには沈んじゃってるよ?キミ、根本的につまらないからね。ストーリーを創る能力は凡人以下だ。それを隠すために、文章に命を賭けなさい。

電波女と青春男/入間人間 (2009)

category: あ行の作家

tag: OPEN 60点 入間人間

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