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GUITARHYTHM/布袋寅泰 (1988)


1. LEGEND OF FUTURE
2. C’MON EVERYBODY
3. GLORIOUS DAYS
4. MATERIALS
5. DANCING WITH THE MOONLIGHT
6. WIND BLOWS INSIDE OF EYES
7. WAITING FOR YOU
8. STRANGE VOICE
9. CLIMB
10. GUITARHYTHM
11. A DAY IN AUTUMN

Price Check.――― ¥ 300

「わかりやすくいうと、SEX PISTOLSのギタリストとSIGU SIGU SPUTNIKのリズム隊をバックに、Eddie CochranがThe Beatlesの歌を赤いスーツを着て歌うということ。」とコンセプト付ける本作は、今やイギリスはロンドン在住となった布袋寅泰の1stアルバムであり、現在まで続く「GUITARHYTHM」シリーズの第一弾。その音楽性を区分けすれば、発売当時、最先端の“ロック”として持て囃されていたデジタル・ロックの範疇に入る。全曲英語詞が採用されているが、これは事実上、未だに到達出来ていない「世界的ギタリスト」の地位を目指した野心の跡で、布袋自身のまだ不慣れなヴォーカル・パフォーマンスを鑑みれば、冒険し過ぎた感がある。当時は近未来的に響いただろうサウンドも、発売から干支が二回りする現在では、何ともレトロな耳触りで時代性を感じる。しかしながら、そんな粗も承知の上で旧来のファンが本作を最高傑作と挙げるように、布袋寅泰の、一個人のアートが密度高く封じ込められている。収録時間は45分ながら、体感的にはその倍の長さに感じられる。布袋寅泰のソロワークは、氷室京介へのコンプレックス、そして、エゴイズムとナルシシズムから端を発していると(私は)解釈しているが、その意味で云えば、本作は処女作にして集大成の一作と断言出来る。BOOWYでは無い事実を突き詰めた怪奇なリズム、世界を過剰に意識した東洋音階、⑨で魅せるフラッシーなギターソロでの当時のギターヒーロー・ブームへの参加表明など、各曲で散見されるエゴイズムは類まれない。後にもリメイクされ続ける表題曲⑩は、英米の80年代のロックを布袋式溶鉱炉へ溶かし込んだ大曲(……と思ったら、これもせいぜい5分超だった)。冒頭のコンセプトを証明付けるように、エディ・コクランの②をカバー。これがまた、格好良い。余談だが、⑤はイギリスでのみシングルとしてリリースされているが、話題を呼ばず、ここから何度となく布袋寅泰は世界の壁に阻まれ続ける。

GUITARHYTHM/布袋寅泰 (1988)

category: は-ら

tag: MUSIC 500円 代表作

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