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GUITARHYTHM III/布袋寅泰 (1992)

GUITARHYTHM III
1. MILK BAR PM11:00
2. UPSIDE-DOWN
3. DIRTY STAR
4. さよならアンディ・ウォーホル
5. DIVING WITH MY CAR[RED ZONE VERSION]
6. PRECIOUS DEAL
7. EMERGENCY
8. ELECTRIC WARRIORS
9. GUILTY
10. I’M FREE
11. LONELY★WILD[UPPER VERSION]
etc...

Price Check.――― ¥ 250

―――皮ジャンはロックンローラーの皮膚なんだ。いつからか、布袋寅泰には“男の中の男”なイメージがついているが、それは布袋自身も自覚的に演じ始めた本作からではないだろうか? 少なくとも、ソロワーク当初における布袋の目指した像は《ロックスター》ではなく、いわゆる《アーティスト》だったはずだ。個人的に、布袋寅泰に学ばせてもらったことはトータルのコンセプトを持つことの意味だ。これは彼が「魔法使い」マーク・ボランや「宇宙人」デヴィッド・ボウイから学んだことなのだと思うが、それでも、その着眼点だけでも称えたくなる。音楽だけでなく、ファッションを含めたひとつの「自己像」を創り、聴衆にプロレスを仕掛ける―――絶対に「売れる」ための高度な方法論。これによって才能だけでは辿り着けない、現在に到る“Special One”な彼の地位は築かれた訳だ。さて、本作は、「スピード」「スリル」「ワイルド」をコンセプトとした「GUITARHYTHM」シリーズの第三弾。前二作と比して、明らかに音数を減らしたのは独り善がりに終わる危機感からだろう。ロックファンの多くが求めるスピードを強調した楽曲群は、ライヴを意識した、というのは事実にしても、前二作に見られたアートから遠ざかる。有り体に云えば、再びBOOWYに近づいた。デジタル・ロックが主体なのだから、音楽性は勿論違う。しかし、「俺は何でも出来る!」と酔っていたナルシシズムは息を潜め、誰もがイメージする分かり易い《ロックスター》へと向かい始めた事実に、私は布袋寅泰の日和見主義を垣間見る(もっとも、後にロカビリーという活路を見い出したのには器用を飛び越えた才人故の離れ業なのは認める)。しかしながら、バイク、ブォーン!の馬鹿を「演じる」のは流石に嫌なようで、①&⑬のようなメロウなインスト、アンディ・ウォーホールの名を借りた④(なんと、名曲「Motorbikin'」で著名なクリス・スペディング(G.)がゲスト参加!ついでに、⑩にも!濡れる!!)などに《アーティスト》な一面を覗かせる。迫力のイントロを持つ⑧は盟友マイク・エドワーズとの共作。批判的に書いてはいるが、「GUITARHYTHM」シリーズで一番気に入ってます。You've gotta run, find a new time and tide!

GUITARHYTHM III/布袋寅泰 (1992)

category: は-ら

tag: MUSIC 250円

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