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GUITARHYTHM IV/布袋寅泰 (1994)

GUITARHYTHM Ⅳ
1. TIME HAS COME
2. SERIOUS?
3. SURRENDER
4. 薔薇と雨
5. 気まぐれ天使
6. INTERMISSION
7. SIREN
8. OUTSIDER
9. さらば青春の光
10. ESCAPE
11. RUN BABY RUN
12. GUITARHYTHM FOREVER

Price Check.――― ¥ 150

デヴィッド・ボウイの名盤『ジギー・スターダスト(The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars)』を模したジャケットに映る二人の布袋寅泰が示すは振り返る「これまで」と待ち構える「これから」……今後の布袋寅泰の音楽活動というアングル(プロレス用語)の通り、本作を以って「GUITARHYTHM」シリーズは幕を閉じる。そして、本作では「スピード」「リフレイン」「メロディー」「コンピュータ」「パンク」と並べられた当初の「GUITARHYTHM」の方針から「コンピュータ」の要素が欠け、バンド・サウンドが鳴り響く。自らのソロ活動のアイデンティティーとしていたデジタル・ロックとの決別の理由は何なのか?答えは単純で、デジタル・ロックが「時代遅れ」だったからである。そして、何より、「売れたかった」からだ。布袋寅泰の現在に到るディスコグラフィーを俯瞰的に眺めてみれば、彼の音楽には実のところ、先進性が無いことが分かる。すべてがその当時の欧米のヒットチャートの後追いで、新しい「試み」は欧米での成功例の模倣をしているに過ぎない。ただ、逆にこの節操の無さが布袋寅泰の凄味で、流行から間を置かず要点を消化し、すぐさま「作品」としてリリース出来るのはまさに才能の為せる業だ。「GUITARHYTHM」と冠されながらまるで「GUITARHYTHM」ではない本作は、1stからの布袋ファンにすこぶる評判悪いが、J-POPとして聴いてみれば特段非難を向けられる謂れのない作品。収録曲では前作から引き続く“男の中の男” 路線での代表曲となったシングル③、⑨がつとに有名だが、オーケストレーションで己のナルシズムの粋を表した④(デヴィッド・ボウイも絶賛とのこと。Wikipedia参照)も十二分に耳を惹く。全作詞/作曲を布袋自身が担当し、その意味では純度は100%ながら、1stのような突き放すエゴを感じられない。本作は1stと比較することで、《アーティスト》のなんたるかを逆説的に実感出来る作品となっている。

GUITARHYTHM IV/布袋寅泰 (1994)

category: は-ら

tag: MUSIC 250円

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