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at the BLACK HOLE/YOSHII LOVINSON (2004)

at the BLACK HOLE
1. 20 GO
2. TALI
3. CALIFORNIAN RIDER
4. SADE JOPLIN
5. SIDE BY SIDE
6. FALLIN' FALLIN'
7. SPIRIT'S COMING (GET OUT I LOVE ROLLING STONES)
8. BLACK COCK'S HORSE
9. SWEET CANDY RAIN
10. AT THE BLACK HOLE

Price Check.――― ¥ 150

ロックスターを演じることに疲れ果てた吉井和哉が、2004年にYOSHII LOVINSON名義でリリースした初のソロアルバム。その内容は、THE YELLOW MONKEYから流れてくるだろうファンを拒むような、どこか淡々と脱力気味にこぼす歌唱と、ギターで陰影彫るオルタナティヴ・ロック。各楽器パートに複雑なフレーズは無く、それはドラム以外のパートをすべて吉井和哉が担当した事実で納得する。「内省的」、とバンド活動からソロワークに転じるアーティストによくありがちな要素を軸にしているのが本作と云える。THE YELLOW MONKEYにおいてもこの手の「陰」に焦点を当てた曲はあったが、……本作に収められている楽曲はいささかと言わず、それらと趣が違い、パフォーマンスの「華」を取り除くことに腐心している節がある。④における裏で吹かれるリコーダー(?)の短音はその典型だ。Radioheadに共感している、なるインタヴュー記事を読んだことがあるが、それも⑦、シングルに選ばれた⑨などで顕著に伺える。下品なタイトル⑧では「俺の歌は俺の歌 君のものじゃないぜ」なんて歌ってくれる。暗い、なんて内省的なんだ!……しかし、そこで聴いていて思ったのが、これは病んでさえいない、という結論。YOSHII LOVINSON名義の作品は次作「WHITE ROOM」で終わり、三作目以降は、本名である「吉井和哉」名義に変更される。これが意味するところは結局、ファンへの踏み絵、ファンのふるい落とし作業なのだろう。吉井和哉は「吉井和哉」を汚される前に、「YOSHII LOVINSON」となって非難を浴びたのだ。ロックスターを演じる人は兎角、頭が良い。吉井和哉は「YOSHII LOVINSON」を生け贄にして、THE YELLOW MONKEYの吉井和哉とソロアーティストの「吉井和哉」、二つのアタリ役を手に入れるのである。個人的なフェイバリット・トラックは本作中、一番「らしさ」溢れる才能ひけらかしソング⑥。こういう歌詞が書けて、曲が作れるなら、周りが馬鹿に見えて仕方ないだろう。

at the BLACK HOLE/YOSHII LOVINSON (2004)

category: は-ら

tag: MUSIC 250円

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