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講談社文庫:1973年のピンボール/村上春樹

1973年のピンボール
(あらすじ)
さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との“僕”の日々。女の温もりに沈む“鼠”の渇き。やがて来る一つの季節の終り―デビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く三部作のうち、大いなる予感に満ちた第二弾。

answer.――― 74 点
デビュー作「風の歌を聴け」からの続編、俗に言う「僕と鼠もの」シリーズの第二弾。1970年の前作から時を置いて、1973年9月に始まり、11月に終わる、「僕」の物語とその友人「鼠」の物語。Wikipediaの記述を参考にすれば、村上春樹的にはリアリズムを書こうとして挫折し、「鼠」の章のみリアリズムで書いた、とのことだが、個人的には特段言及することの無い作品。前作に引き続き、登場人物たちの受け流すようなやり取りが印象的で、そこに見分けのつかない双子の女の子と同棲したり、のゴシップな生活感が「So Cool!」。敢えて前作と比するならば、どこを探しても見つからない―――そんな影差すリアリズムがそこかしこに確かに散見出来る。しかしながら、デビュー作である『風の歌を聴け』、人気作『羊をめぐる冒険』の間に挟まれた場繋ぎ的な印象は拭えない。単独で成立出来ないという点でやはり弱い作品。表題は大江健三郎の『万延元年のフットボール』のパロディとのこと。

講談社文庫:1973年のピンボール/村上春樹 (1980)

category: ま行の作家

tag: OPEN 70点 村上春樹 「僕と鼠もの」シリーズ

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