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電撃文庫:撲殺天使ドクロちゃん/おかゆまさき

撲殺天使
(あらすじ)
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪謎の擬音と共に、草壁桜くん(中学二年)の家に突然やってきた一人の天使。その娘の名前は、撲殺天使ドクロちゃん!?いつのまにか桜くんちに居候しはじめたドクロちゃんは、桜くんを(いろんな意味で)誘惑しはじめて…!「電撃hp」誌上では、予想外の大人気!編集部も困惑した話題の作品、ついに文庫デビュー。

answer.――― 60 点

21世紀に入り、いよいよ深まっていく出版不況から「ケータイ小説」「ブログの書籍化」といった3分クッキングなお手軽書籍が持て囃され、活字中毒を自称する読書家たちを嘆かせたが、そんな文章軽量化の潮流に呼応し、電撃文庫が目ざとく放った問題作。元より意訳すれば「軽小説」と揶揄にも似たジャンル呼称を持つライトノベルだが、その中にあっても本作が問題作足り得たのは「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」を始めとする台詞、ないし技巧から遠ざかる簡素極まりない文章が頁を埋めてさえいないからに他ならない……というのは建前で、ただ単純に活字中毒なんてありもしない病に罹ったフリをした連中からすると叩きやすかっただけだろう。むしろ、本作で目を瞠るべきはセールスを伴った事実、転じて、書籍を読めない層に読ませた事実である。曲がりなりにも活字中毒と嘯くなら、―――何故、読めたのか?を突き詰めないでどうする。未知の活字かもしれないのに。本作には文章の軽量化の正しい答え(の一端)がある。……詳しく書くつもりは無かったが、質問を受けたのでヒント:「オノマトペ」の合図。作風は主人公とヒロインを軸にした事実上のショートショートで、オチはほぼ全てヒロインによる撲殺バットで「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」。これを重ねて巻を〆る形で、ご想像の通り、内容は無いに等しい。しかし、上記の通り、文章の軽量化を図るには参考になる資料的一冊。要するに、読み方次第でどんな本でもインテリジェンスは手に入るってことです。

電撃文庫:撲殺天使ドクロちゃん/おかゆまさき (2003)

category: あ行の作家

tag: OPEN 60点 おかゆまさき

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