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FLAME VEIN/BUMP OF CHICKEN (1999)

Flame Vein
1. ガラスのブルース
2. くだらない唄
3. アルエ
4. リトルブレイバー
5. ノーヒットノーラン
6. とっておきの唄
7. ナイフ

Price Check.――― ¥ 150

一聴して分かる、―――チープな音質、拙い演奏。ほとんどのリスナーにとってスピーカーから流れてくる音楽は、イメージした通り!と云うには程遠いものだったに違いない。メジャー配給によってどこからともなく流れてくるようになったあの時代に不似合いな、無骨で飾らない『ダイヤモンド』、そして、素朴なのに煌びやかな『天体観測』といったシングルが収められた3rdアルバム「jupiter」がリリースされるまでにはまだ時間があった。その二つのシングルに魅せられた新規のファンは、飢餓感からインディーズ時代のアルバムに手を伸ばし、そうして、初聴時は本稿冒頭のような肩透かしを食らい、買ってしまった手前、借りてしまった手前の、仕方なくなリピートをしていくうちにコンクリートジャングルで育ったカントリーボーイ・藤原基央の紡ぐ「新しい」歌詞を知るのだ。アニメのヒロインに捧げた「イタい」ラブソング③、敗者たちからの期待に苛まれる⑤、まるでパズー(ver.現代っ子)の旅立ちを思わせる⑨……これらに象徴されるその《視点》はそれまでのチャートを賑わすロックバンド、ロックスターたちが歌い上げてきたモノとは一線を画す。道端の石コロでさえ転がせば世界一のロックバンド(=The Rolling Stones)となるように、BUMP OF CHICKENが起こしたのはそんな歌詞の市民革命で、ギターの音さえまともに武器に出来ないこの1stアルバムにおいては、日常をドラマやファンタジーに置き換えてくれる歌詞は唯一つの聴き所となっている。それでも、ガレージサウンドなんて言葉が下手であることを肯定してくれる。今なおバンドが歌い続ける①は初期衝動をブリリアントに削った結晶。たとえすべてが拙くとも、輝く物は輝くことを証明してくれる曲となっている。思い出して聴く度に驚くが、6分以上もあるのよね。ちなみに現在流通しているアルバムは再発盤で、1stシングル「LAMP」のカップリング曲「バトルクライ」が足された『FLAME VEIN+1』として発売している。

FLAME VEIN/BUMP OF CHICKEN (1999)

category: A-G

tag: MUSIC 250円

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