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第19回電撃小説大賞 大賞:きじかくしの庭/桜井美奈

きじかくしの庭
1.亜由の復讐
2.舞の親友
3.祥子の居場所
4.田路の便乗

answer.――― 59 点

「きじかくし」―――それ即ち、「アスパラガス」。本作を読んでの主だった収穫は、そんな豆知識だった、……終わり。と呆気なく〆るのは天下の電撃小説大賞、その《大賞》受賞作に若干と言わずの後ろめたさを感じるので、作品内容に触れれば、本作は三十路手前の男性教諭・田路を軸に、生徒たちの恋愛、友情、進路など“悩み”を描いていく物語。とりあえず、恋人取られちゃった、親友に裏切られちゃった、というスパイスで各章を編んでいるが、著者が《ライトノベル》というジャンルで何をしたかったのかが「全く」伝わってこないのが本作最大の問題点。ライトノベルと大衆小説のクロスオーバーを狙った、というなら、《ライトノベル》の要素はどこにあるのか?これを著者自身答えられないなら、著者のデビューはもはや《ライトノベル》への害悪でしかない。本作は何のことはない、単なる「大衆小説」だ……それも、かなり出来の悪い部類の。軸キャラクターである田路が三十路前ということで「ちょっと疲れたアラサーたちへ、心を癒すこの一冊」とのことだが、どこに焦点を当ててのこの文句なのかが定まらない。生徒の悩みを幼いと楽しむのか?生徒視点時、「やれやれ」と手助けしてくれる大人な田路に気分を良くしろと?まさか、田路が2章であのMOODYSへ向けて「バコバコバスツアーのシリーズ終了反対!断固反対!絶対反対!!」と声に出しながら新任の女教師と自宅でパコっている場面を笑えと?確かにライトノベルでバコバコバスツアーなんて単語を見掛けるなんて信じられなかった。あの場面には爆笑させてもらった。そんな訳で、電撃小説大賞《大賞》受賞作にもかかわらず、本作が電撃文庫ではなく、メディアワークス文庫からのリリースとなっているのが《大賞》授賞のそもそものポイントなのだろう。読み手にこんな文庫ありますよ、書き手にこの程度で良いですよ、と「メディアワークス文庫」の呼び水として《大賞》を与えられた作品。《ライトノベル》という蓑を被せて、作家としての幼さ、作品としての拙さを肯定させる典型的作品というわけだ。大衆小説としては「下」の「中」のクオリティ、ライトノベルとしては「下」の「下」のクオリティです。ライトノベルを舐めてるって、こういう事を言うんじゃねえの?何でライトノベル作家になろうと思ったの?

* あまりにあまりな作品だったので、ちょっと面白い場面創作しちゃいました(・∀<)☆

第19回電撃小説大賞 大賞:きじかくしの庭/桜井美奈

category: さ行の作家

tag: 電撃小説大賞大賞 OPEN 50点 桜井美奈

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