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第16回日本ファンタジーノベル大賞 優秀賞:ボーナス・トラック/越谷オサム

ボーナストラック
(あらすじ)
雨降る深夜の仕事からの帰り道、草野哲也は轢き逃げ事故を目撃する。雨にさらされ、濡れた服のまま警察からの事情聴取を受けた草野は風邪をひき、熱まで出てきた。事故で死んだ青年の姿が見えるなんて、かなりの重症だ……。幽霊との凸凹コンビでひき逃げ犯を追う主人公の姿をユーモアたっぷりの筆致で描く、越谷オサムのデビュー作。

answer.――― 75 点

「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」と謳った書店のパネルが話題を呼び、発刊から2年の月日を経て、ついに累計発行部数100万部を突破した『陽だまりの彼女』の著者・越谷オサムのすっかり忘れ去られていたデビュー作が本作「ボーナス・トラック」。あらすじの通り、ストーリーは某大手ハンバーガー店に勤める生真面目な草野哲也(25)と交通事故死して幽霊となった横井亮太(19)の二人を主人公に配し、―――と意外や意外なのは、本作は終盤までまともにストーリーが無いこと。漠然と(……自分を轢き殺した相手を見つけて成仏するんだろうな)とは思うものの、なかなかそのフラグが現れず、幽霊なのに無駄にひょうきん族な横井亮太が真面目過ぎて損している草野哲也に話し掛け、草野勤める店でアルバイトしているしょうちゃん(高2)にピュアに恋したりして日々を過ごす。(……なんだこりゃ?)と思いつつ、しばし頁をめくっていくと、これまた店でアルバイトしているしょうちゃんの兄こと巨漢の南(大学生)が霊感持ちと分かってから、―――何とまあ!なハートフル路線に出発進行し、草野の人間関係を円滑にしたり、交通事故の犯人捜しにドライブしつつ、寄り道気味に他の幽霊を除霊していく。打ち解けた南が向かった先のパチンコ店駐車場で起こる救出劇は(*´σω・、)ホロリ確定の社会派場面。著者が時事ネタ取り込む生モノ作家である片鱗が覗ける。表題通りのオマケな感じで成仏する様も含め読後感は圧巻なまでに爽やかで、序盤のあまりにあまりなスロースタートが勿体無く感じる一作となる。というか、序盤と中盤以降は制作期間が別なのかと勘繰りたくなるほど、別物に映る。何にせよ、私と年の近い人は読後、思わず車中であのCDを掛けたくなるはずだ―――It's time to party, Let's party!Hang out with yourself and have a crazy party!Hey you, let's party!Have a killer party and Party!思い出補正無しで、パーティー、パーティーって煩いわ(笑)

第16回日本ファンタジーノベル大賞 優秀賞:ボーナス・トラック/越谷オサム

category: か行の作家

tag: 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞 OPEN 70点 越谷オサム

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