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この受賞作を読め! 【日本ファンタジーノベル大賞:第11回 ~ 第20回!】

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昨日の今日、勢いに乗り切れず、ちょっと遅れましたが、……日本ファンジーノベル大賞の【第11回~第20回】編の始まり始まり~!何でしたら、先に前回の【第1回~第10回】と合わせてご覧下さいませ。

* 作品タイトルをクリックすると、その該当作品のレヴューページに飛びます。

当時の流行り、そして、今現在ではもはやスタンダードと化しているNot in Education,Employment or Training=NEETを題材にした中華ファンタジー。なんて戯れな説明は不要でしょう。さあ、無職の人は着の身着のまま、(見た目は)美少女仙人・僕僕に弟子入りした気分になって旅に出よう!就職活動より大事なことが書いてあるかも!?

日本ファンタジーノベル大賞らしいか否かなんて議論はとりあえず隅の隅に置いて、ただただ「面白い」から受賞したのだろうド真ん中を行く大衆小説。非常に丁寧な造りで、「転」がまた親切なくらいに分かり易い。お江戸が舞台、踊るは妖怪。貴方は利発な若旦那。な一作。「家鳴り」は、もはやマスコットと化している女性人気がある印象。

森見登美彦の『太陽の塔』に隠れてしまったが、アメリカと中国に統治&隔離された東京、なんてどこか予言めいた設定の上で、読み手にある種のバッドエンドを目撃させ続ける本作もまた、第15回の逸品。「面白い」なる価値観が人それぞれなのは百も承知だが、それでも、一言「面白い」と添えたくなる上質の視点切り替えを堪能して欲しい。短編連作。

皆さん、知ってますか?さるクリスマス・イヴに京都の四条河原町で「ええじゃないか」騒動が起こったって話。その発端がこの小説のラストにあるんです。今やTeen御用達の森見登美彦。そのデビュー作は京都って云うか、俺たち京大生って、ええじゃないか!ええじゃないか!と煽る選民的快作。ちょっと背伸びしたくなる年頃にたしなむにはピッタリの作品。

物語無き物語とも云える前半は評価が分かれるところだろうだが、2章「混血劇場」の汚れたバイト先、3章「次の奴が棲む町」における衝撃の童貞喪失劇は、善人ぶった人々へ向けて憎悪のペンキを浴びせかける著者の力作場面。どこか「違和感」付きまとう主人公を配した耽美的な部分もあり、日陰好きな芸術家肌の人にオススメ。

何をやらせてもその道の達人の域へとすぐさま辿り着く天才中の天才を主人公に配し、そんな彼を小国の道化師へ全うさせるべく著者がトラウマを施して、あの手この手で四苦八苦させる物語。日本ファンタジーノベル大賞の受賞作としては《知識》と《完成度》(@ハア?(゚Д゚)ナニソレ?とか言わないの♪)が物足りない。しかし、エンターテイメント作品としては十分なので、いっそ「ライトノベル」として読んでみましょう。

☆☆  総評  ★★

上記のランクインしている作品をご覧になって頂ければお分かりの通り、【第11回~第20回】は漫画頼りの出版不況、肩身狭い文筆業、その御時世を反映するように、それまでのキワモノキワモノ、カモン、カモン!の武士の商法を思わせる選考から一転、回を増すごとに「売れる」可能性を求めていった印象がある。もっとも、応募作の作風自体もその傾向にあったらしいので一概には言えないのだが、だからといって、第14回の『世界の果ての庭 ショート・ストーリーズ』のような「我々が求めていたのはこれだ!」的選考をすると、逆にセンスの悪い事態に陥る状況ではあったと思う。そういう意味で、【第11回~第20回】の受賞作の中で選考委員たちが満場一致で歓迎したのはここでも第4位に選んだ『太陽の塔』だろう。この作品は非常に誉めやすかった―――否、認めやすかったと思う。選考委員もキャリアを積んでいようと所詮、「作家」だ。自分の敵には厳しくなる。……て、んん?何かズレたな、止めた。とりあえず、【第11回~第20回】は即戦力を多く輩出出来た、日本ファンタジーノベル大賞にとって実りある実施期間と云えるのではないでしょうか。……そーれ、ええじゃないか!ええじゃないか!ヨイヨイヨイヨイ!やっぱり、【All Time Best!!】から作っちゃいかんな(笑)色々が適当になる。ここで選ばなかった受賞作の中では、第16回の『ボーナス・トラック』、第19回の『ブラック・ジャック・キッド』が構成難に眉が寄るものの、万人受けの目のある作品。特に前者は『陽だまりの彼女』の著者・越谷オサムのデビュー作でもあるのでファンの方ならまず読んで損のない出来です。

☆ 受賞作:点数一覧 ★

86  しゃばけ/畠中恵  【第2位】

85

84  戒/小山歩  【次点】

83  僕僕先生/仁木英之  【第1位】

82 

81  象の棲む街/渡辺球  【第3位】

80

79  

78  金春屋ゴメス/西條奈加

77  厭犬伝/弘也英明

76  ブラック・ジャック・キッド/久保寺健彦
    仮想の騎士/斉藤直子

75  ボーナス・トラック/越谷オサム
    太陽の塔/森見登美彦  【第4位】

☝  満足  ☟  普通


74  クロニカ 太陽と死者の記録/粕谷知世 

73  闇鏡/堀川アサコ

72  

71  

70  ラス・マンチャス通信/平山瑞穂  【第5位】

69  

68

67  天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語/中村弦

66  彼女の知らない彼女/里見蘭

65  

60  BH85/森青花

☝  普通  ☟  不満


57  信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス/宇月原晴明

45  世界の果ての庭 ショート・ストーリーズ/西崎憲

現在、2014年03月04日/修正
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