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第4回メフィスト賞 受賞作:Jの神話/乾くるみ

Jの神話
1.桜の園
2.散華
3.召命の朝
4.受難の姉妹
5.受胎告知
6.再来
7.原罪
8.第四の駒
9.煉獄の門
10.対決
etc...

answer.――― 55 点

『イニシエーション・ラブ』の著者として知られる乾くるみのデビュー作は、何やらミステリーからよもやのSFへと様変わりするメフィスト賞の受賞作らしい受賞作。閉鎖的な全寮制の女子高で起きた変死、ということで、「レイプ」やら「切迫流産」やらのゴシップな話題を提供しつつの百合百合しい気配を序盤から醸し出してくるが、まだ書き慣れていないのが伝わってしまう冗長な文章が読み手の読書を妨害。これは最後まで解消されることなく、10章【対決】の末尾、「ストーリーは成り立っている。細部の辻褄も……」を目にしたところで、著者の一人相撲に付き合ってしまった徒労感が思わずため息となって表れるだろう。という訳で、真面目に読んではいけない作品と前提を置いて、本作、巷では《エログロ》と言及されるが、それは何故かと云えば、犯人「J」の存在故。本作をSFせしめているのもこの犯人「J」なのだが、―――オウイエェア!イエスンハァーイエスイエス!ファックミーイアぇア!オウ〜カモンベイビーイエスイエス!シーッハッーオウ〜!(@これ、文字に起こした人凄いわ……Respect!)といった感じのアメコミに登場しそうな「J」のキャラクター性は嫌いじゃない。映画『キラーコンドーム』を思わせる突飛なアイディアを評価出来るか否か。と書いていて改めて思ったが、「J」はさっさと姿を現すべきだったな。アクション小説としての裾野を広げられたと思う。振り返って、頭を抱えたくなる若気の至り的作品。

第4回メフィスト賞 受賞作:Jの神話/乾くるみ

category: メフィスト賞

tag: OPEN 50点 乾くるみ

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