ナマクラ!Reviews

05/1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30./07

第4回MF文庫Jライトノベル新人賞 佳作:やってきたよ、ドルイドさん!/志瑞祐

やってきたよ、ドルイドさん

answer.――― 61 点

以前、ブログでの配点について訊かれたことがあったが、加点式、減点式と必ずしも一貫はしていないし、その時々の基準としか言いようがない……が、例えば本作の冒頭の8行、ここで一度「65」点を付ける。本作の概要は金髪碧眼、美少女ドルイドの転校生がやって来ての騒動。上述の通り、著者が冒頭のわずか8行で読み手に対し、本作をどういう風に読めば良いのかを提示、把握させ、「クマーッ!?」と期待のハードルさえ下げさせているのが素晴らしい。いつぞやアイタタタタ……なラノベ作家の何某が「1行読めば……」というトンデモなつぶやきで叩かれていたが、一行、一節、一章といった意図した《一呼吸》で作家としての実力が量れることは事実、ある。本作の冒頭はその好例に挙げられるだろう。さて、期待せずに読め、という著者の訓示は見事に伝わったものの、しかし、その後は訓示通りの登場人物のテンション芸で小気味良く攻めるも展開に厚みが足りず、いささか想定「65」点より下回ってFin.を迎える。「楽」を醸し出せたのだからこそ、ストーリーはもっと真面目に「哀」なりを色濃く押し出しても良かったんじゃねえかな、と。「哀」まで「楽」にしてしまうことはない。著者的には「ブラックサンダー」を作ったつもりだったかもしれないが、残念ながら、これでは「5円チョコ」だろう。この齟齬は案外、デカい。しかし、本作の冒頭の8行はスパイス・ボーイズ&ガールズ(ワナビ―)にはMF文庫Jオフィシャルウェブサイトで【立ち読み】する価値があるのは間違いない。期待のハードルを下げさせる、……「巧くない」なら、まずはこんな「上手い」があることを知ろう。

第4回MF文庫Jライトノベル新人賞 佳作:やってきたよ、ドルイドさん!/志瑞祐

category: さ行の作家

tag: MF文庫Jライトノベル新人賞佳作 OPEN 60点 志瑞祐

[edit]

page top

« 第4回MF文庫Jライトノベル新人賞 優秀賞:ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート/森田季節  |  第20回日本ファンタジーノベル大賞 大賞:天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語/中村弦  »

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://medeski02.blog95.fc2.com/tb.php/988-b1538e20
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
page top