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第7回メフィスト賞 受賞作:血塗られた神話/新堂冬樹

血塗られた神話
(あらすじ)
「悪魔」と恐れられた街金融の若き経営者・野田秋人。彼の周りで関係する人が次々と惨殺されていく。常軌を逸した連続猟奇殺人の目的とは!?「金」ほど人間の本性を剥き出しにし、争いごとを生む物はない。人の命など毛ほどの重さも持たぬ街金融の世界で修羅を生きる著者ならではの超リアルな問題作。

answer.――― 68 点

Sex, Drugs & Violence!ついでに、For love or money×money ×money!と、かのアイルランドのロックバンドが高らかに歌っているように、上記の要素を並べれば、誰がこねくり回してもエンターテイメントは薫るものだ。本作は、読者の目の前に出てこそ―――メディアに出てこそ映える作家・新堂冬樹のデビュー作。過去に就いていた闇金融、その職歴を活かしての創作は成る程、(そんな先入観を含め)迫力があり、本作においてもしっかりとその経験が下敷きとなっている。だが、デビュー作らしくまだまだテンプレートから脱しきれず、後の作品から遡ると《習作》な印象も否めない。《Sex, Drugs & Violence!ついでに、For love or money×money ×money!》の観点で云えば、 「書き手が楽しい」Violence!For love!に歌舞いてしまい、「読み手が楽しい」Sex, Drugsが申し訳程度の盛り込みに終わり、せっかくのド直球のエンターテイメントが盛り上がりに欠けてしまったのが主だった反省点だろう。ただ、いきなりキックボクシングの練習していても不快ではない「ストイック」というナルシズムを持つ主人公像、―――Yes,Violence!という分かり易い展開など、サクサクと気持ち良く読めるのも事実。それでも、本作を読むなら、やはり著者の後の作品を読むほうがベターだろう。

第7回メフィスト賞 受賞作:血塗られた神話/新堂冬樹

category: メフィスト賞

tag: OPEN 60点 新堂冬樹

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